■来歴・人物
岐阜県多治見市出身。岐阜県立多治見北高等学校、早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業、東京大学大学院人文 社会系研究科博士課程中退、パリ第三大学博士課程留学。1995年、『郊外へ』で小説家デビュー。 2001年、「熊の敷石」で第124回芥川龍之介賞受賞。2004年より明治大学理工学部教授、2007年に早稲田大学文学学術院教授に就任。文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系に所属し、2007年度は第一文学部および第二文学部の授業を担当している。2004年より群像新人文学賞選考委員に就任(第47回 -)。現在小林秀雄賞の選考委員も務めている。
■受賞- 1999年 - 第12回三島由紀夫賞(『おぱらばん』)
- 2001年 - 第124回芥川龍之介賞(「熊の敷石」)
- 2003年 - 第29回川端康成文学賞(「スタンス・ドット」)
- 2004年 - 第40回谷崎潤一郎賞・第8回木山捷平文学賞(『雪沼とその周辺』)
- 2006年 - 第57回読売文学賞小説賞(『河岸忘日抄』)
小説・散文集
- 郊外へ
- おぱらばん(1998年7月20日、青土社、ISBN 9784791756513)
- 子午線を求めて(2000年5月10日、思潮社、ISBN 9784783715924)
- 書かれる手(2000年5月22日、平凡社、ISBN 9784582829440)
- 熊の敷石
- 回送電車
- いつか王子駅で
- ゼラニウム(2002年2月1日、朝日新聞社、ISBN 9784022577023)
- 本の音(2002年3月30日、晶文社、ISBN 9784794965271)
- 雪沼とその周辺
- スタンス・ドット(『新潮』2002年1月号)
- イラクサの庭
- 河岸段丘
- 送り火
- レンガを積む
- ピラニア
- 緩斜面
- 魔法の石板 ジョルジュ・ペロスの方へ(2003年12月10日、青土社、ISBN 9784791760787)
- 一階でも二階でもない夜 回送電車2(2004年6月10日、中央公論新社、ISBN 9784120035364)
- 河岸忘日抄
- 初出:『新潮』2002年8月号 - 2004年11月号
- 2005年2月25日、新潮社、ISBN 9784104471034
- 2008年5月1日、新潮文庫、ISBN 9784101294735
- もののはずみ(2005年7月30日、角川書店、ISBN 9784048839242)
- めぐらし屋(2007年4月30日、毎日新聞社、ISBN 9784620107110)
- バン・マリーへの手紙(2007年5月18日、岩波書店、ISBN 9784000244367)
- アイロンと朝の詩人―回送電車3(2007年9月25日、中央公論新社、ISBN 9784120038662)
訳書
- エルヴェ・ギベール『赤い帽子の男』(1993年11月10日、集英社、ISBN 9784087731811)
- ミシェル・リオ『踏みはずし』
- 1994年9月20日、白水社、ISBN 9784560043271
- 2001年7月20日、白水Uブックス、ISBN 9784560071380
- エルヴェ・ギベール『幻のイマージュ』(1995年12月10日、集英社、ISBN 978-4087732368)
- フランカン・ジェラール『つきにでかけたおんなのこ』(1999年9月、フレーベル館、ISBN 9784577020357)
- ジャック・レダ『パリの廃墟』(2001年8月9日、みすず書房、ISBN 9784622048077)
- パトリック・モディアノ『八月の日曜日』(2003年8月10日、水声社、ISBN 9784891764753)
- フィリップ・ソレルス『神秘のモーツァルト』(2006年12月10日、集英社、ISBN 9784087734393)
共著・解説等
- 芥川賞全集 第十九巻(2002年12月10日、文藝春秋、ISBN 9784165072904)
- SIX STRATA:ROPPONGI HILLS DEFINED(2006年2月1日、平凡社、ISBN 9784582277593)
- 菊池伶司 版と言葉(2007年5月21日、平凡社、ISBN 9784582702699)
外部リンク
■主要作品リスト- 郊外へ(1995)
- おぱらばん(1998)
- 子午線を求めて(2000)
- 書かれる手(2000)
- 熊の敷石(2001)
- 回送電車(2001)
- いつか王子駅で(2001)
- ゼラニウム(2002)
- 本の音(2002)
- 雪沼とその周辺(2003)
- 魔法の石版-ジョルジュ・ペロスのほうへ(2003)
- 河岸忘日抄(2005)