ピアニストへの夢を絶たれた少女が、その原因をつくった女性ピアニストへの復讐を果たすべく、“譜めくり”となって彼女に近づき、周到かつ非情な罠を張り巡らせていくさまを緊張感あふれるタッチで綴る心理サスペンス。主演は「女はみんな生きている」「地上5センチの恋心」のカトリーヌ・フロと「ある子供」のデボラ・フランソワ。監督はこれが長編5作目となるドゥニ・デルクール。
物静かな少女メラニーの夢はピアニストになること。その実現に、並々ならぬ情熱を注いできた彼女だったが、コンセルヴァトワールの入学試験で、審査員を務める人気ピアニスト、アリアーヌの無神経な態度に心を乱され、散々な結果に。これによって夢を諦めたメラニー。十数年後、美しく成長した彼女は、アリアーヌとの再会を果たす。2年前に交通事故の被害に遭い心に傷を負ったアリアーヌは、演奏に対する恐怖心を拭えず苦悩していた。やがてメラニーはそんな彼女の信頼を勝ち取り、演奏会での“譜めくり”役に抜擢されるのだが…。
デボラ・フランソワ DEBORAH FRANCOIS ダルデンヌ兄弟監督の「ある子供」で鮮烈デビュー。セザール賞有望若手女優賞 1987年5月24日、ベルギーのリエージュ生まれ。父親は警察官で、 姉と弟がいるらしい。 2005年、デボラ・フランソワはダルデンヌ兄弟監督 の「ある子供」で、鮮烈な映画デビューを果たす。 同作品は、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞している。 デボラ・フランソワは主人公の子供を出産する少女を演じ、 セザール賞有望若手女優賞にノミネートされた。 2006年、ドゥニ・デルクール監督の「譜めくりの女」に出演。 同作品は、カンヌ映画祭のある視点部門に出品されている。 デボラ・フランソワは、長編第二作とは思えない演技力と雰囲気を見せて、セザール 賞有望若手女優賞に二年連続でノミネートされた。 2008年には、ジャン=ポール・サロメ監督の「暗闇の女たち」に出演。 ソフィー・マルソー、ジュリー・ドパルデュー、マリー・ジランらと共演した。同年、フランス でロングランヒットとなった。 「Le Premier jour du reste de ta vie」に出演し、セザール賞有望若手女優 賞を受賞している。 今後の活躍が楽しみな新進女優のひとり。私生活では、猫を二匹飼っているらしい。 現在はフランスのパリ在住。 ■ 主な作品 2008年 Le Premier jour du reste de ta vie 2008年 暗闇の女たち 2006年 譜めくりの女 2005年 ある子供 ▼ デボラ・フランソワ 関連DVD |