2011-03-10

譜めくりの女(2006) / LA TOURNEUSE DE PAGES


  ピアニストへの夢を絶たれた少女が、その原因をつくった女性ピアニストへの復讐を果たすべく、“譜めくり”となって彼女に近づき、周到かつ非情な罠を張り巡らせていくさまを緊張感あふれるタッチで綴る心理サスペンス。主演は「女はみんな生きている」「地上5センチの恋心」のカトリーヌ・フロと「ある子供」のデボラ・フランソワ。監督はこれが長編5作目となるドゥニ・デルクール。
 物静かな少女メラニーの夢はピアニストになること。その実現に、並々ならぬ情熱を注いできた彼女だったが、コンセルヴァトワールの入学試験で、審査員を務める人気ピアニスト、アリアーヌの無神経な態度に心を乱され、散々な結果に。これによって夢を諦めたメラニー。十数年後、美しく成長した彼女は、アリアーヌとの再会を果たす。2年前に交通事故の被害に遭い心に傷を負ったアリアーヌは、演奏に対する恐怖心を拭えず苦悩していた。やがてメラニーはそんな彼女の信頼を勝ち取り、演奏会での“譜めくり”役に抜擢されるのだが…。


デボラ・フランソワ
DEBORAH FRANCOIS
ダルデンヌ兄弟監督の「ある子供」で鮮烈デビュー。
セザール賞有望若手女優賞

1987年5月24日、ベルギーのリエージュ生まれ。父親は警察官で、

姉と弟がいるらしい。

2005年、デボラ・フランソワはダルデンヌ兄弟監督

の「ある子供」で、鮮烈な映画デビューを果たす。
同作品は、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞している。
デボラ・フランソワは主人公の子供を出産する少女を演じ、
セザール賞有望若手女優賞にノミネートされた。

2006年、ドゥニ・デルクール監督の「譜めくりの女」に出演。

同作品は、カンヌ映画祭のある視点部門に出品されている。
デボラ・フランソワは、長編第二作とは思えない演技力と雰囲気を見せて、セザール
有望若手女優賞に二年連続でノミネートされた。

2008年には、ジャン=ポール・サロメ監督の「暗闇の女たち」に出演。

ソフィー・マルソー、ジュリー・ドパルデュー、マリー・ジランらと共演した。同年、フランス
ロングランヒットとなった。
「Le Premier jour du reste de ta vie」に出演し、セザール賞有望若手女優
賞を受賞している。

今後の活躍が楽しみな新進女優のひとり。私生活では、猫を二匹飼っているらしい。

現在はフランスのパリ在住。

■ 主な作品
2008年  Le Premier jour du reste de ta vie
2008年  暗闇の女たち
2006年  譜めくりの女
2005年  ある子供

▼ デボラ・フランソワ 関連DVD
   


2011-03-09

Glenn Gould


  • 増補新版 グレン・グールド--『ゴルトベルク』遺作録音30年 (文藝別冊) [ムック]

  • ムック: 240ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2011/2/10)
  • ISBN-10: 4309977464
  • ISBN-13: 978-4309977461
  • 発売日: 2011/2/10
  • 商品の寸法: 21 x 14.8 x 1.6 cm
  • ¥1,260
  • 対位法を重視した演奏解釈で活躍し、ジャンルを超えて支持されるピアニスト(作曲、指揮、執筆も)のバッハを中心にした総特集。増補は片山杜秀と柴田南雄。

Glenn Gould


グレン・グールドは語る (ちくま学芸文庫) [文庫]

グレン・グールド (著), ジョナサン・コット (翻訳), 宮澤 淳一 (翻訳) 

出版社: 筑摩書房 (2010/10/8)
  • ISBN-10: 4480093133
  • ISBN-13: 978-4480093134
  • 発売日: 2010/10/8
  • 商品の寸法: 15.2 x 11 x 0.8 cm
  • 文庫: 225ページ
  • ¥1,155
  • レビュー対象商品: グレン・グールドは語る (ちくま学芸文庫) (文庫)
    グールドにローリング・ストーンの記者が電話インタビューした内容に、演奏中に椅子の高さを調整するという奇妙な行為がセンセーショナルに報じられたことについての本人の発言を加え、発表されたレコード、映像等の詳細な情報をまとめた本である。グールドのファンなら必読、そうでなくとも、この本を読む事は他には換え難い経験と楽しみをもたらしてくれる。
    ローリング・ストーンという雑誌はロックやポップ音楽のみならず当時の政治や若者文化全体を論じていた雑誌だったようで、このインタビューも音楽理論の話からビートルズに関する論考、4チャンネルオーディオ(今で言うところのサラウンド環境)への挑戦等、非常に幅広い題材を扱っている。それらがインタビュアーの的確な誘導を伴い広く深く展開されていく様は滅多に見ないほど面白い。
    文書の内容のみならずその時代の写真を随時載せてあり、視覚的にも楽しませてくれるような配慮がなされている。映像分野にも明るかったグールドの本としてふさわしい配慮だと思う。その最高の例が、赤が嫌いなグールドが赤いセーターをまとっている表紙の写真である事等も訳者が丁寧に解説している。思うに、この本が面白いのは原著の内容もさることながら、訳者が随所に入れている解説や脚注、そして写真等に負うところも多いのではなかろうか。会話の随所には、その会話が指している音楽が何年発表のどのレコードなのかも書いてあり、その気になればちゃんと音楽を聴きながら読めるようになっている。訳者がこのような大変細かな気配りを大量に入れているおかげで、この本はグールドを知る為の最高の材料の一つになり得たのだろうと感じた。

Glenn Gould




グレン・グールド演奏術 CD付 [単行本]


  • ¥ 5,670
    中古品4点¥ 3,900より
  • 単行本: 459ページ
  • 出版社: 白水社; 新装版版 (2009/2/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4560095027
  • ISBN-13: 978-4560095027
  • 発売日: 2009/2/10
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.4 x 3.6 cm
  • レビュー対象商品: グレン・グールド演奏術 CD付 (単行本)
    現代思想、音楽史、音楽批評など著者の博識な視点からグールドを再考した大変優れた論評。グールドの奇行、奇妙な演奏の裏側に潜む彼の心理、哲学、またそこから導きだされた演奏方法を、見事な論理的な一貫性を持ってゲシュタルト的に分析している。客観的な分析と著者の個人的な意見のバランスもすばらしくたいへん説得力がある。よくあるグールド論のような密教的な迷路の中には迷い込まずに、非常に輪郭の鮮明で開放的なグールド像が立ち上がってくる。
    また、この著作自体がグールド的な知的刺激とユーモアにあふれており、グールドファンににとってはこの上なく楽しい読み物だろう。グールドのバッハに翻弄され、モーツアルトに爆笑した人にはぜひ読んでもらいたい。
    翻訳は、美しく簡潔な日本語で非常に優れている。付属のCDもたいへん良く編集されている。

2011-03-01

淡淡幽情/鄧麗君(テレサ・テン)

  1. 獨上西樓(トゥシァンシィロウ)~ひとり西楼に登る
  2. 但願人長久(タンユィアンレンチャンチィォウ)~長寿を願って
  3. 幾多愁(チイトゥオチォウ)~悲しみが流れていく
  4. 芳草無情(ファンツァオウチィン)~無情な草の緑
  5. 清夜悠悠(チンイエユゥユゥ)~寂しい夜に
  6. 有誰知我此時情(イォウシェイチウォツシチィン)~この心は
      誰も知らない
  7. 臙脂涙(イェンチレイ)~涙は赤い花びら
  8. 萬葉千聲(ワンイエチィェンシヲン)~離別の哀しみ
  9. 人約黄昏後(レンユィエホゥアンホゥェンホウ)~彼と契った
      黄昏
 10. 相看涙眼(シィアンカンレイイェイ)~別れの涙
 11. 欲説還休(ユィシゥオホゥアンシィォウ)~憂愁
 12. 思君(スチュイン)~あなたを偲ぶ