2011-02-11

音階


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E9%9A%8E

音階

音階(おんかい、Scale:スケール)は、が高低の順番に並べられている音列である。音階は、時代や国によって違いがあり、各地、時代の音楽の特色の原因となる。

定義 

音階とは一定の音が、一定の隔たりでオクターブの中に音の高さの順に並べられたものである。音階は各国各時代で変化し、現在世界で広く知られ主に使用されている音階は、五音音階、全音階、半音階である。日本音楽の場合は音階のことを旋法(せんぽう)とよぶのが普通である。
クラシック音楽において
旋法と混同されがちであるが、音階は「音が高低の順番に並べられた音列」という無機的な概念であるのに対し、旋法は音階に旋律の作法を加えた有機的な概念である。たとえば、イオニア旋法長調は同じ音階(長音階)を使用しているが、旋律の作法が異なるため、全く別の旋法である。ただし、ジャズの理論などでは、慣習的に呼び名が違うだけで、旋法も音階も実質的には同じであり、論理的な区別をしていない立場もある。
「音階」は西洋音楽の音楽理論用語Tonleiter, Skala(ドイツ語)gamma(イタリア語)gamme(フランス語)scale(英語)などの訳語として明治期に日本語に登場した。それまでの日本で使われていた音階に似た用語を探すと、雅楽声明(しょうみょう;仏教声楽)の世界において使われていた「五声・五音」「七声・七音」「調(西洋音楽で定義される『調』とは意味が違う)」などが挙げられる(更にこれらは中国音楽の音楽理論用語からきている)。したがって基本的には「音階」とは西洋音楽理論において定義されるそれ(音楽において使われるを高さの順に並べたもの)である。
しかしながらアジア圏音階文化が西洋圏音階文化に出会い、逆に西洋音楽文化は非西洋の音楽文化と出会っている。例えばSkala や gamma と言う語に出会った事により「音階」の意味も広がっていった。アラブ古典音楽における音楽理論用語مقام(マカームアラビア語)、インド古典音楽における音楽理論用語रागा(ラーガサンスクリット)などを西洋音楽文化は「我々の音楽における『音階』のようなものだ」と考えた(ただし、研究者が主張するように詳しくマカームやラーガを見ていくと音階とそれらは教会モスク寺院くらい大きく違うらしいとう伝聞がある。
現在(西暦2008年)の日本では西洋音楽の教育が行われている。「五声」「七声」「五音」「七音」「調」などが現場でどのように説明されているかは明らかではない。
また、非西洋音楽との出会いにより「音階」の意味合いが広がっていった事からもわかるように、西洋音楽における音階の定義が曖昧である(例えばある一時期それは古典派の時代~ロマン派の時代前後を描写するもの等)。「音階」の背景には教会旋法(12旋法、8旋法)があり、さらにそれはグレゴリオ聖歌、古代ローマ帝国のキリスト教聖歌(ビザンティン帝国の聖歌、「オクトエーコス」)、古代の西アジアのキリスト教音楽シリアのキリスト教聖歌など)、古代ギリシアピタゴラスアリストクセノスなどの音律論(音楽に関する著作・論文)などへとつながっていく。(したがって「音階」は古代ギリシア古代ローマで研究された音律論を翻訳し、研究したアラブ人達の音楽の理論用語(マカーム)などとも関連がある;なおマカームと「音階」の関連に関してはイスラームに対する偏見により故意に無視されてきたとの指摘がある)
ジャズなどのポピュラー音楽において
ポピュラー音楽などではコードと密接な関係があり、即興演奏や作曲時のメロディー構成などで一つのコンセプトとして使われる。
以下参照

様々な音階

1オクターブに含まれる音の数によって五音音階七音音階などと分ける事もある。
一般的に西洋の音階は音度記号によって表記される。また、コード(和音)においては大文字のローマ数字が使われるが、音階の場合はクラシック音楽では小文字のローマ数字、ポピュラー音楽ではアラビア数字を使う。

クラシック音楽における名称と分類

ジャズなどのポピュラー音楽における名称と分類

調性に基づく音階とそこから派生した音階 

メジャー・スケール(チャーチ・モード)
中世の教会旋法からスケールを抽出し、20世紀になって新たにスケールとして使用されるようになったもの。 9世紀グレゴリオ聖歌 Gregrian chantで用いられていた頃は、1オクターブに12個の半音が存在することは理論的には知られていたが、音階の構成音といえばC、D、E、F、G、A、Bの7音であるという意識が主流であった。このため、ドリアといえば必ずD、E、F、G、A、B、C、D、フリジアといえば必ずE、F、G、A、B、C、D、Eの音階を指していた。現代使われるように、C ドリアン・スケールや、G フリジアン・スケールといった音階は存在していなかった。 ジャズ、ポピュラー音楽など現代の音楽では欠かせないものとなっている。
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)スペル、備考など
アイオニアン・スケール (Ionian)
C D E F G A B1 2 3 4 5 6 7メジャー・キーの第1音から派生したスケール
Maj7上などで使用可能
ドリアン・スケール (Dorian)C D Eb F G A Bb1 2 b3 4 5 6 b7メジャー・キーの第2音から派生したスケール
mi7上などで使用可能
フリジアン・スケール (Phrigian)C Db Eb F G Ab Bb1 b2 b3 4 5 b6 b7メジャー・キーの第3音から派生したスケール
mi7上などで使用可能
リディアン・スケール (Lydian)C D E F# G A B1 2 3 #4 5 6 7メジャー・キーの第4音から派生したスケール
Maj7上などで使用可能
ミクソリディアン・スケール (Mixolydian)C D E F G A Bb1 2 3 4 5 6 b7メジャー・キーの第5音から派生したスケール
Dom7th上などで使用可能
エオリアン・スケール (Aeolian)
C D Eb F G Ab Bb1 2 b3 4 5 b6 b7メジャー・キーの第6音から派生スケール
mi7上などで使用可能
ロクリアン・スケール (Locrian)C Db Eb F Gb Ab Bb1 b2 b3 4 b5 b6 b7メジャー・キーの第7音から派生したスケール
mi7♭5上などで使用可能


ナチュラル・マイナー・スケール(自然短音階)
ナチュラル・マイナー・スケールはメジャー・スケールの3度と6度と7度を半音下げたスケール。メジャースケールの6度から始めた音階でもあるのでそこから派生するスケールも並べ替えただけとなる。
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)スペル、備考など
エオリアン・スケール
(ナチュラル・マイナー・スケール、自然短音階
C D Eb F G Ab Bb1 2 b3 4 5 b6 b7マイナー・キーの第1音から派生したスケール
ロクリアン・スケールC Db Eb F Gb Ab Bb1 b2 b3 4 b5 b6 b7マイナー・キーの第2音から派生したスケール
アイオニアン・スケール
(メジャー・スケール、長音階
C D E F G A B1 2 3 4 5 6 7マイナー・キーの第3音から派生したスケール
ドリアン・スケールC D Eb F G A Bb1 2 b3 4 5 6 b7マイナー・キーの第4音から派生したスケール
フリジアン・スケールC Db Eb F G Ab Bb1 b2 b3 4 5 b6 b7マイナー・キーの第5音から派生したスケール
リディアン・スケールC D E F# G A B1 2 3 #4 5 6 7マイナー・キーの第6音から派生したスケール
ミクソリディアン・スケールC D E F G A Bb1 2 3 4 5 6 b7マイナー・キーの第7音から派生したスケール

ハーモニック・マイナー・スケール(和声短音階)
基本のハーモニック・マイナー・スケールはナチュラル・マイナー・スケールの♭7を半音上げたスケール。 ハーモニック・マイナー系は響きが独特であるため、ポピュラー音楽において使われることが少なく、さらにハーモニック・マイナー・スケールとハーモニック・マイナー・パーフェクト5th・ビロウ・スケール以外はほぼ使われない。
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
ハーモニック・マイナー・スケール
C D Eb F G Ab B1 2 b3 4 5 b6 7ハーモニック・マイナー・キーの第1音から
派生したスケール miやmi△7上などで使用可能
ロクリアン♮6・スケールC Db Eb F Gb A Bb1 b2 b3 4 b5 6 b7ハーモニック・マイナー・キーの第2音から
派生したスケール
アイオニアン♯5・スケールC D E F G# A B1 2 3 4 #5 6 7ハーモニック・マイナー・キーの第3音から
派生したスケール
ドリアン♯4・スケールC D E F# G A Bb1 2 b3 #4 5 6 b7ハーモニック・マイナー・キーの第4音から
派生したスケール
ハーモニック・マイナー・パーフェクト5th・ビロウ・スケール
(フリジアン・メジャー・スケール)
C Db E F G Ab Bb1 b2 3 4 5 b6 b7ハーモニック・マイナー・キーの第5音から
派生したスケール Hmp5↓と省略することもある。 Dom7上などで使用可能
リディアン♯2・スケールC D# E F# G A B1 #2 3 #4 5 6 7ハーモニック・マイナー・キーの第6音から
派生したスケール
スーパー・ロクリアン♭7・スケールC Db Eb Fb Gb Ab Bbb1 b2 b3 b4 b5 b6 bb7ハーモニック・マイナー・キーの第7音から
派生したスケール


メロディック・マイナー・スケール(旋律短音階)
基本のメロディク・マイナー・スケールはナチュラル・マイナー・スケールの♭6と♭7を半音上げたスケール。ジャズやフュージョンなどで多く使われる。クラシックでは下降時はナチュラル・マイナー・スケールとなるが、これはリーディングトーンを含んでいるので解決感を得るためのものであり、ポピュラー音楽においてはスケールではなく和声の扱う部類になるので、その概念自体ほとんど使われない。
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
メロディック・マイナー・スケール
スーパー・イオニアン・スケール
C D Eb F G A B1 2 b3 4 5 6 7メロディック・マイナー・キーの第1音から
派生したスケール
miやmi△7上などで使用可能
ドリアン♭2・スケール
スーパー・ドリアン・スケール
C Db Eb F G A Bb1 b2 b3 4 5 6 b7メロディック・マイナー・キーの第2音から
派生したスケール
リディアン♯5・スケール
リディアンオーギュメントスケール
スーパー・フリジアン・スケール
C D E F# G# A B1 2 3 #4 #5 6 7メロディック・マイナー・キーの第3音から
派生したスケール
リディアン♭7・スケール
(リディアン・ドミナント・スケール)
スーパー・リディアン・スケール
C D E F# G A Bb1 2 3 #4 5 6 b7メロディック・マイナー・キーの第4音から
派生したスケール
完全五度に解決することのない
ノンファンクションDom7などで使用可能
ミクソリディアン♭6・スケール
ドゥア・モル・スケール
スーパー・ミクソリディアン・スケール
C D E F G Ab Bb1 2 3 4 5 b6 b7メロディック・マイナー・キーの第5音から
派生したスケール
Dom7上などで使用可能
エオリアン♭5・スケール
オルタード・ドリアン・スケール
スーパー・エオリアン・スケール
C D Eb F Gb Ab Bb1 2 b3 4 b5 b6 b7メロディック・マイナー・キーの第6音から
派生したスケール
スーパー・ロクリアン・スケール
(ロクリアン♭4・スケール)
C Db Eb Fb Gb Ab Bb
※ C Db D# E F# G# Bb
1 b2 b3 b4 b5 b6 b7
※ 1 b2 #2 3 #4 #5 b7
メロディック・マイナー・キーの第7音から
派生したスケール
完全五度で解決するDom7上などで使用可能
※ オルタード・スケールと
スーパー・ロクリアン・スケールは
実音は同じであるが表記が異なる。

※ メロディック・マイナーやハーモニック・マイナーから派生するスケールの名称は上記以外にも様々な言い方や表記が存在する。
シンメトリカル・スケール

(英)Symmetrical Scale
規則的な法則によって人工的に創作された音階。ジャズフュージョンで使われる場合が多い。
ホールトーン・スケール
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
ホールトーン・スケール
C D E F# Ab Bb1 2 3 #4 b6 b7全て音程が全音のスケール
Dom7上などで使用可能


ディミニッシュト・スケール
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
ディミニッシュト・スケールC D Eb F Gb G# A B1 2 b3 4 b5 #5 6 7音程が全音半音という規則的なスケール
Dim7上などで使用可能
コンビネーション・オブ・ディミニッシュト・スケール
移調の限られた旋法第2旋法)
ドミナント・ディミニッシュト・スケール
C Db Eb bF bG G A Bb1 b2 b3 b4 b5 5 6 b7音程が半音全音という規則的なスケール
Dom7上などで使用可能
クロマティック・スケール
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
クロマティック・スケールC C# D D# E F F# G G# A A# B1 #1 2 #2 3 4 #4 5 #5 6 #6 7全て音程が半音のスケール。
ペンタトニック・スケール(五音音階)
(英)Penta Tonic Scale
ポピュラー音楽においてはロックやジャズなど様々なジャンルで広く使われている。アヴォイドノートが存在しないため、古代から民謡、童謡、ブルースなどのほとんどがこのスケールによってメロディーが作られている。
ペンタトニック・スケール
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
マイナー・ペンタトニック・スケールC Eb F G Bb1 b3 4 5 b7ナチュラル・マイナ・スケールの第2音と第6音を抜いたスケール
メジャー・ペンタトニック・スケールC D E G A1 2 3 5 6メジャー・スケールの第4音と第7音を抜いたスケール
ブルース・スケール 
ブルースやロックなどでよく使われるスケール。
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
ブルース・スケール
C Eb F Gb G Bb1 b3 4 b5 5 b7マイナー・ペンタトニック・スケールにb5の音を加えたスケール

その他の民族音階
ハンガリーなどの民謡で使われるスケール。
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
ハンガリー・スケールC D Eb F# G A B1 2 b3 #4 5 6 7メロディック・マイナーを♯4にしたスケール
ジプシーの音階
ジプシー音楽などで多用される。
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
ジプシー・スケールC Db E F G Ab B1 b2 3 4 5 b6 7ハーモニック・マイナー・パーフェクト5th・ビロウ・スケールを♮7にしたスケール
スペインの音階
スパニッシュ・スケールはフラメンコなどの音楽で多用される。
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
スパニッシュ・スケールC Db Eb E F G Ab Bb1 b2 b3 3 4 5 b6 b7フリジアン・スケールにMajor 3rdを加えたスケール


アラブの音階

(もっと詳しくはマカームを参考)
半音の半分、1/4音下げる記号をここではqと表記する事にする
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
マカーム・ラーストC D Eq F G A Bq1 2 q3 4 5 6 7
マカーム・ナハーワンドC D Eb F G Ab B1 2 b3 4 5 b6 7ハーモニック・マイナー・スケールと同一のスケール
マカーム・ナワサルC D Eb F# G Ab B1 2 b3 #4 5 b6 7
マカーム・ナグリーズC D Eb F# G A Bb1 2 b3 #4 5 6 b7ドリアン♯4・スケールと同一のスケール
マカーム・ヒジャーズカルC Db E F G Ab B1 b2 3 4 5 b6 7ジプシー・スケールと同一のスケール
マカーム・バヤーティーC Dq Eb F G Ab Bb1 q2 b3 4 5 b6 b7
マカーム・サバーC Dq Eb Fb G Ab Bb1 q2 b3 b4 5 b6 b7
マカーム・ヒジャーズィーC Db E F G Ab Bb1 b2 3 4 5 b6 b7ハーモニック・マイナー・パーフェクト5th・ビロウ・スケールと同一のスケール
マカーム・クルディーC Db Eb F G Ab Bb1 b2 b3 4 5 b6 b7フリジアン・スケールと同一のスケール。
マカーム・スィカEq, F, G, A, Bq, C, D, Eq
マカーム・フザムEq, F, G, Ab, B, C, D, Eq


インドの音階

(参考 ラーガ
北インドヒンドゥースターニー音楽)の10のタート(バートカンデによる)
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
ビラーヴァル・タートC D E F G A B1 2 3 4 5 6 7メジャー・スケールと同一のスケール
カマージ・タートC D E F G A Bb1 2 3 4 5 6 b7ミクソリディアン・スケールと同一のスケール
カーフィー・タートC D E F G A Bb1 2 b3 4 5 6 b7ドリアン・スケールと同一のスケール
アサーワリー・タートC D Eb F G Ab Bb1 2 b3 4 5 b6 b7ナチュラル・マイナー・スケールと同一のスケール
バイラヴ・タートC Db E F G Ab B1 b2 3 4 5 b6 7ジプシー・スケールと同一のスケール
バイラヴィ・タートC Db Eb F G Ab Bb1 b2 b3 4 5 b6 b7フリジアン・スケールと同一のスケール
カリヤーン・タートC D E F# G A B1 2 3 #4 5 6 7リディアン・スケールと同一のスケール
マールワー・タートC Db E F# G A B1 b2 3 #4 5 6 7
プールヴィー・タートC Db E F# G Ab B1 b2 3 #4 5 b6 7
トーディー・タートC Db Eb F# G Ab B1 b2 b3 #4 5 b6 7


東南アジア、東アジアの音階

東アジアや東南アジアの音階は共通の音階が存在しており名称のみが違うものが多く存在している。また古代からアジアではペンタトニック・スケールが多用されていて、そこから派生したものが多い。
中国の音階
西洋音楽で言うペンタトニック・スケールとそこから派生したスケール
音階名音階の例音度記号(スケール・ディグリー)備考など
宮調式C D E G A1 2 3 5 6メジャー・ペンタトニック・スケールと同一のスケール
商調式C D F G Bb1 2 4 5 b7メジャー・ペンタトニック・スケールの第2音から始めたスケール
角調式C Eb F Ab Bb1 b3 4 b6 b7メジャー・ペンタトニック・スケールの第3音から始めたスケール
徴調式C D F G A1 2 4 5 6メジャー・ペンタトニック・スケールの第4音から始めたスケール
羽調式C Eb F G Bb1 b3 4 5 b7メジャー・ペンタトニック・スケールの第5音から始めたスケール
マイナー・ペンタトニック・スケールと同一のスケール
日本の音階
中国の音階を元に様々な形で派生していったスケール
雅楽などの古典の音階
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
呂旋法C D E G A1 2 3 5 6メジャー・ペンタトニック・スケールと同一のスケール
律旋法C D F G Bb
(下降形 A G F D C)
1 2 4 5 b7
(下降形 6 5 4 2 1)
メジャー・ペンタトニック・スケールの第2音から始めたスケール
(下降系は第4音から)
陽旋法C Eb F G Bb1 b3 4 5 b7マイナー・ペンタトニック・スケールと同一のスケール
メジャー・ペンタトニック・スケールの第5音から始めたスケール
陰旋法C Db F G Bb
(下降形 Ab G F Db C)
1 b2 4 5 b7
(下降形 b6 5 4 b2 1)
琉球音階C E F G B1 3 4 5 7
明治以降の音階
近代になり西洋音楽の音階に当てはめられて創作された音階。
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考
ヨナ抜き長音階C D E G A1 2 3 5 6呂旋法と同一のスケール
ヨナ抜き短音階C D Eb G Ab1 2 b3 5 b6第4音から始めると陰旋法
ニロ抜き短音階C Eb F G Bb1 b3 4 5 b7陽旋法と同一のスケール
ニロ抜き長音階C E F G B1 3 4 5 7琉球音階と同一のスケール

音階名音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
律音階(雅楽音階)C D F G A1 2 4 5 6徴調式と同一のスケール
都節(みやこぶし)音階C Db F G Ab1 b2 4 5 b6陰旋法と同一のスケール
雲井音階C D Eb G A1 2 b3 5 6
岩戸音階C Db F Gb Bb1 b2 4 b5 b7
インドネシアの音階
(参考 ララス、パトゥ(パトゥッ、パテット)、サイ・ピトゥ、ガムラン
スレンドロ (英)slendro
本来はおおざっぱに1オクターブを5等分したもの、C, D, E, G, A, C もしくは C, D, F, G, A, Cもしくは C, D, F, G, Bb, C もしくは C, Eb, F, G, Bb, C 程度の感じ。
音階名(スケール名)音階の例音度記号(スケールディグリー)備考など
ペロッグ・スケールC Db Eb G Ab1 b2 b3 5 b6第3音から始めると琉球音階となる

本来はおおざっぱに1オクターブを5つに不等分したもの。「広い音程」と「狭い音程」の2種の音程がある。狭い音程+狭い音程+広い音程+狭い音程+広い音程。C#, D, E, G#, A, C#もしくはC#, D, E, G, A, C#程度の感じ。
関連記事
ウィキブックス
ウィキブックス音階関連の教科書や解説書があります。

外部リンク