2011-01-14

三浦雅士

三浦 雅士(みうら まさし、1946年12月17日 - )は、日本編集者文芸評論家舞踏研究者。初期は執筆時に今井裕康というペン・ネームを使用した。

来歴・人物 [編集]

1969年青土社創業とともに入社、『ユリイカ』創刊に参画。1972年より『ユリイカ』編集長となる。1975年より『現代思想』編集長。1982年退社。文芸評論家となり、『メランコリーの水脈』でサントリー学芸賞を受賞。
岸田秀を発掘、また柄谷行人とも親しく、『現代思想』の編集長として、日本の「ニューアカ」ブームの火付け役となり、多くの若い書き手に活躍の場を与えた。その後柄谷からは離れたが、2009年まで編集していた雑誌『大航海』などを通じ、文芸・思想のみならず社会科学やサイエンスに至るまで、多方面との知的交流を繰り広げている。
コロンビア大学客員教授などを経て、現在、新書館編集主幹、『ダンスマガジン』編集長。2004年より、立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻特任教授。 毎日新聞の書評を担当している(同紙では書評委員といわない)。
妹は作詞家の三浦徳子

受賞・叙勲歴 [編集]

著書 [編集]

  • 私という現象 同時代を読む 冬樹社 1981年 のち講談社学術文庫
  • 幻のもうひとり 現代芸術ノート 冬樹社 1982年
  • 主体の変容 現代文学ノート 中央公論社 1982年 のち文庫
  • 夢の明るい鏡 編集後記集1970.7~1981.12 冬樹社 1984年
  • メランコリーの水脈 福武書店 1984年 のち文庫、講談社文芸文庫
  • 自分が死ぬということ 読書ノート1978~1984 筑摩書房 1985年
  • 寺山修司 鏡のなかの言葉 新書館 1987年
  • 死の視線 '80年代文学の断面 福武書店 1988年
  • 疑問の網状組織へ 筑摩書房 1988年
  • 小説という植民地 福武書店 1991年
  • 幻のもうひとり 冬樹社 1991年
  • 身体の零度 何が近代を成立させたか 講談社選書メチエ 1994年
  • バレエの現代 文藝春秋 1995年
  • 考える身体 NTT出版 1999年
  • バレエ入門 新書館 2000年
  • 批評という鬱 岩波書店 2001年
  • 青春の終焉 講談社 2001年
  • 村上春樹柴田元幸のもうひとつのアメリカ 新書館 2003年
  • 出生の秘密 講談社 2005年
  • 漱石 - 母に愛されなかった息子 岩波新書 2008年
  • 人生という作品 NTT出版 2010年